ソラナ特化の公開企業 Sol Strategies が、ついに米国ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場した。ティッカーは “STKE”。これは単なる一企業の快挙ではなく、TradFi(伝統金融)とSolanaエコシステムを繋ぐ象徴的な一歩だ。
今回の上場により、従来は暗号資産を直接保有できなかった投資家も、株式を通じてソラナの成長に規制準拠でアクセスできる手段を得ました。さらにSol Strategiesは、43.5万SOLの自己保有と355万SOL以上の委任運用によって、Solanaネットワークの基盤を直接支えている。
Sol Strategiesとは?
Solanaエコシステムに特化した投資とインフラ運用を行っている企業で、9/9にNasdaqで最も厳格な基準のグローバルセレクトマーケットに上場。
事業は大きく以下の3つにまとめられる。
- バリデータ運用
ネットワークの検証者(バリデータ)として稼働し、取引の正当性確認やネットワークの安全性を支える
- エコシステム投資
Solana上のスタートアップやDeFi/dAppへの投資を実施し、ネットワーク利用の拡大やユーザー基盤の拡大を促進
- Solanaトレジャリー企業としての存在
SOLを主要資産として保有し、バランスシートに計上。直接トークンを持ちにくい投資家にとって、株式を通じたSolanaエクスポージャー手段を提供
同じ「Solana株」でも中身は違うーSol Strategies と DFDV
どちらも「SOL を大量に保有し、ステーキングで運用している上場企業」という点では共通だが、成り立ちや資産構成、投資家への価値提案には大きな違いがある。
出発点の違い
- Sol Strategies:旧 Cypherpunk Holdings。2024年に社名変更し、Solana特化の投資・インフラ企業へ
- DFDV:旧 Janover Inc.。不動産SaaSを営んでいたが、2025年4月に社名変更し、SOLトレジャリー戦略を掲げる上場企業へ転換
両社の事業モデル
- Sol Strategies
43.5万SOLを保有し、自社バリデータでステーキング運用
運用下ステーク量は350万SOL超
→ ネットワークの安全性と分散化を支えるインフラ型
- DFDV
直近の開示で 2,027,817 SOL(約4.27億ドル)を保有
「SPS(SOL per Share)」=株式1株あたりのSOL保有量を経営指標に
自社バリデータ運用も実施
→ トレジャリー(資産管理)を数値化し「株主がどれだけSOLを保有しているか」を投資家に示す金融型
両者は異なるアプローチでありながら、どちらも Solanaを伝統金融の中心に押し上げる「インターネット資本市場」の実現に向けて進んでいる。
引用元:https://solstrategies.io/nasdaq-approves-sol-strategies-global-select-market-listing/