2015年、「カボスちゃん」の愛称で知られる日本の柴犬をモチーフにしたドージコインが誕生した。ドージコインはミームコインの先駆者であり、それ以降、Shiba InuやPepeなどをはじめ多くのミームコインが誕生した。
ミームは、日本語に訳しづらい単語だ。ネット上で多く引用される定義は、文化の中で人から人へと広がっていく行動やアイデアのことだが、一言で言うと「ネタ」が近いかもしれない。現実世界に実際する何か(カボスちゃん)がネタになりオンライン上で別人格(ドージコイン)を持つようになる。
Web3と日本の文脈で「日本のアニメや漫画をNFTに」という話をよく聞く。ミームコインが流行る背景を見ると、これは半分正解だということがよく分かる。日本のアニメや漫画をそのままWeb3に持ってきてもダメなのだ。ネタにしないといけない。いじらないといけない。新しい人格を持たないとならない。ミームコインの文化とは、クリプト業界がもう一つの世界である可能性を示唆している。
先日投稿した記事でお伝えしたが、Solanaにおけるミームコインとして有名なのはBonkだ。その後、Solana上では次々にミームコインが誕生し、2023年末からのSolanaの急回復を支える存在になった。現在、ミームコインと言えばSolanaという構図が成り立っている。
以下は、2024年前半のSolanaとEthereumのトップ5のミームコインの上昇率を示した図だ。Solanaの圧倒的なパフォーマンスが分かる。
(参照:Coimarket cap)
ただミームコインも良いところばかりではない。
「ラグプル」と呼ばれる創設者がプロジェクトを放棄して姿を消し投資資金をすべて持ち去る詐欺行為や人種差別、性差別につながるようなミームコインの存在、これまでの投資常識や理屈では価格が動かないミームコインに対する懐疑的な見方、「倫理」的な側面からの批判、などさまざまな課題が指摘される。
批判者にとってはミームコインとは単なる話題作りであり、マーケティングの一戦略に過ぎない。本質的な価値をもたらすものではないという主張だ。
ミームコインは、クリプト業界が生み出した新しい資本形成の手段として今後も根付くものなのか?
SuperTokyoでは、「ミームコインはただの話題作りか、コミュニティ資本の未来か?」というトピックでディベートを行う。
SuperTokyoに今すぐ登録し、最新情報を仕入れよう。
その他、以下のサイトで詳しい情報をご覧ください。
Super Tokyoのサイトはコチラ
Superteam JapanのX(Twitter)
Superteam JapanのDiscord